駆け足ルビカ史

シリィータ・ディナン著 エリシャ・カーディナル監修

 西暦28702年にオムニテックが砂漠の惑星ルビカを発見します。オムニテックはこの惑星を星間企業連合(ICC)からタダ同然で借ります。その後調査でこの惑星からノータムというナノボット(ナノは10億分の1を表す単位です。)に無限の力を与える物質が発見されました……公にはそうなっています。オムニテックはルビカを殖民可能にするために天候コントロール、緑地化、生態の創造を行いました。28756年には10キロ平方の居住可能区域が作られました。オムニテックこのノータムを採掘するのにたくさんの鉱山労働者を騙して連れてきます。同時に遺伝子改造などでエイトロックスや採掘用の生き物を創造し、銀河中に向けてノータムの輸出を始めました。29129年にエイトロックス達が鉱山で生き埋めになりオムニテックはこれを見捨てました。鉱山労働者たちの努力も空しく助けられませんでした。これ以後労働者たちはオムニテックの妨害を始め、企業はそれに武力で応えました。

 西暦29203年にクランが結成されました。ノータム原石と引き換えにオムニテックのライバル企業、ソルバンキング(太陽銀行。)が彼らに武器を与えました。その後、オムニテックとソルバンキングがはじまり、その機会にクランは29209年にオムニ2、現在のアセンを占領しました。その勢いでクランは南に進軍してオムニ1付近で大きな戦いが起こりました(これがオープニングムービーの最後の戦いのところです。)。29212年にオムニとソルの戦争は終わりオムニテックは本格的にルビカでの反撃を開始してクランは敗走しました。そして29222年に第1次市民戦争が終結しましたけど、ICCの調停によりクランは限定された土地で生活を許可されました。

 西暦29227年にクランの民主主義の拠り所としてティアが建設されました。29250年にはオムニテック従業員の中から離反する人たちが現れ現在のニュートラルを形成されて抗争の無い土地に居住を始めました。29301年には39人の高い技術を持つ企業従業員のナノテクニシャンとメタフィジシストが抜け出してジョーブを建築しました。29374年にクランに加盟するテロリスト達の妨害によるノータムの輸出の大打撃が原因で第2次市民戦争が勃発しました。オムニテックは大軍を派遣してクランを圧倒しました。29388年にオムニテック側の企業と、ソルバンキング側の企業に分かれて銀河で企業戦争がはじまり、ICCはこの調停に失敗しました。企業戦争の激化によりオムニテックはルビカでの戦線を縮小せざるを得なくなりつかの間の平和が訪れました。
西暦29397年にオムニテックとの暴力以外での問題解決を目的としたクラン集合体、真実の評議会が結成され29398年に第2次市民戦争が終結しました。その後も企業戦争は激しさを増してオムニテックの弱体化によってルビカ軌道上の宇宙船は破壊されてソルバンキングによるルビカ占領の危機が訪れました。オムニテックとクランは共同して戦い29420年に勝利しました。29424年に謎の反企業テロリストの一団が火星を襲撃して「ルビカに自由を」と唱えながら制圧されるまでに1000万人を殺害しました。

 西暦29436年にオムニテックの科学者が細胞の99.9%を複写できる技術を開発しました。これはオムニ従業員だけの特権でした。29422年に53年間続いた企業戦争がICCの調停により終結しました。12億人の命がこの戦争により奪われました。29443年にICCはICC平和維持軍を組織しました。29447年にフィリップ・ロスがオムニテックの最年少の代表取締役になり、翌年ルビカの危険なミュータントなどを排除するために褒章を与えると全ルビカ市民に通達しました。29452年にはICCの要請により全ルビカ市民に生体保険技術が開放されました。そしてオムニテックは銀河中で「死が運命ではない場所、ルビカ!」と宣伝して入植者の募集を始めました。29459年にオムニテックは北部鉱山の再開を試みましたが真実の評議会に加盟していないクランがこれを攻撃しました。29461年に第3次市民戦争が始まりストレットで両軍が激突しました。

 西暦29463年に元トレーダー(名前は誰も知りません。)がクランから土地を買い上げわずか半年でアヴァロンとキャメロットを建造して騎士団を組織し、自らをガラハッド卿(アーサー王伝説に登場するランスロットの子供で聖杯を見つけました。)と名乗りました。29466年にオムニテックのメディアに「明日には正義の御手がオムニテックの兵器を破壊するであろう。灰を灰に。塵を塵に(これはキリスト教の祈祷書の一節です。)。」とメッセージがあって1466人のオムニテックの兵隊が殺害され生体保険のデータも消されていました。

 西暦29467年にクランは困難な局面を乗り切るために真実の評議会のリーダーにヘンリー・ラディマンを選びました。長く続く市民戦争にオムニテックも疲労し始めて29470年にティア協約がICCの立会いの元、クランとオムニテックの間に調印されました。同年にこれを裏切りとしたセンチネルズのリーダー、サイモン・シルバーストーン(ティアの屋上の人です。)は真実の評議会との一切の接触を断ちました。

 アナーキーオンラインは29475年からはじまります。真実の評議会の砂塵兵団との繋がりの疑惑、センチネルズのティア占拠、オムニテックのニューランド占拠を経て現在に至ります。

29477年5月3日 初版

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